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お洗濯につきまして

布団カバーやシーツのお洗濯につきまして

布団カバーやシーツは就寝中の汗や皮脂汚れなどを吸収し、汚れたままにしておくと雑菌やダニの繁殖の温床になります。汚れを長い時間、洗濯せずに放置してしまうと、布団カバーやシーツの生地の劣化が早くなります。布団を洗うのは、大変ですが、カバーやシーツをこまめに洗濯して、快適な寝具でしっかりと休息をとりましょう。

ヒトは寝ている間にコップ一杯分ほどの汗をかき、夏場にはその倍ほど汗をかくといわれています。睡眠中にかく汗の成分はダニやカビ、雑菌が好む塩分、脂肪、尿素、タンパク質なので、布団カバーやシーツを汚れたままにしておくとダニやカビ、雑菌が皮膚や汗の成分を餌にしてどんどん増殖します。また、ヒトの新陳代謝は睡眠中が一番活発になります。代謝によって剥がれ落ちた皮膚の表面には雑菌がいっぱい。汚れを長い時間、洗濯せずに放置してしまうと、布団カバーやシーツの生地の劣化が早くなります。また、背中ニキビなど、皮膚トラブルの原因につながります。

布団カバーやシーツの素材や縫製などの品質によって様々ですが、きちんとお手入れすれば、4~5年は問題なく使える目安と思います。お洗濯をマメにしなかったり、汗がついたまま天日干ししたりすると、色落ちの原因や劣化などで1年ももたない場合もあります。つくるカバーの生地は特に肌触りにこだわっています。薄手で柔らかいものが大半なので、どちらかといえばデリケートなものです。あくまで消耗品だと考えましょう。

布団カバーやシーツをいつまで使い続けるかは個人差がありますが、目安としては、生地が擦り切れてきたり、毛羽立ちがひどくなって肌触りも悪くなってきたら買い替えましょう。

布団カバーやシーツの素材が綿なのか、麻なのか、絹(シルク)なのか。素材の組成によって、洗濯方法は変わってきます。シルクのように、手洗いなどの場合もあります。洗濯方法、洗剤なども洗濯絵表示をみて、正しく行うことで、パジャマを長く使うことができます。※家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について(消費者庁)

  • 洗濯ネットに入れて洗いましょう

    天然素材の布団カバーやシーツは生地自体に毛玉が発生することは基本的にありません。ただ、一緒に洗濯された衣料などの繊維が付着して毛玉が付いているように見える場合があります。これを防ぐためにも布団カバーやシーツ単体でネットに入れて洗っていただくのがおすすめです。

    洗濯ネットに布団カバーを入れ、洗濯機で洗っていきます。洗濯洗剤は中性洗剤をお使いください。ご自宅の洗濯機に大物洗いコース(毛布コース)がある場合は、そちらを使いましょう。洗濯に弱い素材を洗う場合は、手洗いコースをお選びください。

  • 家庭用乾燥機はつかえません

    普及している、ドラム式洗濯機に付いている乾燥機、いわゆるタンブル乾燥は出来るだけ使わないことがおすすめです。理由は、洗濯物が極度に縮んでしまうことと、高温で乾かしながら、生地同士ぶつかりあうため、生地の劣化を早めてしまう可能性があるからです。天然繊維を使用しているもののほとんどが「タンブル乾燥禁止」と表記されています。どうしても使用したい、しなければいけない場合はそのリスクを承知の上で自己責任でおこないましょう。

  • 洗うとき、干すときは裏返しましょう

    表にして洗っていると生地同士が擦れたり、洗濯槽にぶつかったりするので、どうしても外側になっている方が傷みやすく、さらに色があせてきてみすぼらしくなりますが、裏返して洗うことでそういった傷みなども軽減してくれます。また、布団カバーやシーツを外に干すときも裏返すことで、直射日光の紫外線で生地が傷んだり、色あせてしまうことも軽減できます。

  • 洗濯洗剤は使い分けをしましょう

    「ハイジア」「ナノックス」などの中性洗剤は、シルクやウールなどアルカリに弱い動物性繊維を洗うのに向いています。「アタック」「アリエール」などの弱アルカリ性洗剤は中性洗剤よりも洗浄力が優れている分、若干色落ちしやすい、生地を傷めやすいという傾向があるため、汚れの程度が軽ければ、綿や麻などアルカリに強い繊維でも、中性洗剤で洗った方が色落ちや生地へのダメージをやや軽減できます。中性洗剤と弱アルカリ性洗剤を揃えておいて、汚れの程度によって洗濯洗剤を使い分けするのが布団カバーやシーツを長持ちさせるコツです。

  • 漂白剤は酸素系を使いましょう

    ハイターなどの漂白剤には酸素系漂白剤と塩素系漂白剤があります。同じハイターでも酸素系漂白剤を使いましょう。さらに、ワイドハイター粉末タイプは、同じ酸素系漂白剤でも液体タイプや重曹よりも殺菌効果が強いのでおすすめです。そして同じハイターでも、塩素系漂白剤は漂白力が強すぎて、布団カバーやシーツの色によっては色落ちや生地のいたみの原因になるので「酸素系漂白剤」の方がおすすめです。洗濯絵表示にも塩素系漂白剤は禁止となっているものが多いです。

  • 柔軟剤はメリット、デメリットを知って使いましょう

    柔軟剤を使用すると、ふわふわ柔らかくなる、良い香りがするというメリットに対し、吸水性がおちてムレを感じる、敏感肌の人には痒みを発症する場合があるなどのデメリットがあります。これは、柔軟剤の原料によるものです。石油系のものはしっとりふわふわさせる反面、吸水性を悪くさせる、植物性は吸水性を保つものの、ふわふわ感は少ないなど、原料や柔軟剤にさまざまです。このメリット、デメリットを知った上で、自分に合ったものを選びましょう。ヤシノミシリーズなどの植物性成分の柔軟剤は吸水性がありつつもふんわり効果もあり、肌にもやさしいという皮膚刺激テストも行っているので、布団カバーやシーツには比較的おすすめです。

オフシーズンの出番がないカバーやシーツ、洗い替え用のスペアカバーは、できるだけ風通よくしておきましょう。また布団やマットレスにつけたままだと布団の臭いがうつったり、布団の通気性を悪くしてしまうので、はずした状態で収納してください。布団カバーやシーツにとってもつけたままだとテンションがかかりますので、できるだけ負担をとって収納してください。